癌かつらのオーダー種類・選び方・メーカー

かつらと癌治療の抗がん剤

癌を治療する抗がん剤の種類・量・投与期間によって、脱毛の程度は変わります。脱毛が起こると言われている割合をまとめてみました。かつらをご用意する際に参考にしてください。(脱毛しなかったから抗がん剤が効いていない、ということではありません。)
脱毛の時期や発毛のスピードには個人差があり、かつらが必要となる時期や、かつらがいらなくなる時期は違います。


乳がん治療で使用する主な抗がん剤 [( )内は商品名]と脱毛の発現率


フルオロウラシル(5−FU)  3.7%
メトトレキサート(メソトレキセート)  14.0%
シクロフォスファミド(エンドキサン)  24.3%
塩酸ドキソルビシン(アドリアシン)  61.6%
塩酸エピルビシン(ファルモルビシン) 65.1%
パクリタキセル(タキソール)  73.5%
ドセタキセル(タキソテール)  78.4%


主な化学療法・抗体療法と脱毛の程度


CMF療法・・・3割程度薄くなりますが、まれに全て脱毛する人もいます。
CAF療法、CEF療法、AC療法、EC療法・・・多剤併用療法では、アンスラサイクリン系抗がん剤が加わると脱毛率が高くなります。
  2〜3週間後に脱毛が始まることが多く、3〜6週間後にはおおむね脱毛します。
T(タキソール、タキソテール)・・・脱毛率が高く全身脱毛することもあります。
ハーセプチン・・・単独投与ではほとんど脱毛しませんが、脱毛率の高いタキソールなどと併用する場合は脱毛します。


その他の脱毛発現率の高い抗がん剤 [( )内は商品名]と脱毛発現率


エトポシド(ラステッド) 75.7%
エトポシド(ベプシド)  67.5%
  *使われる癌の種類:小細胞肺がん 悪性リンパ腫 子宮頸がん
イリノテカン(カンプトトポテシン)  50.3%
  *使われる癌の種類:肺がん、子宮頸がん、卵巣がん、胃がん、大腸がん、乳がん(手術不能・再発)、悪性リンパ腫
ビンクリスチン(オンコビン)  41.9%
  *使われる癌の種類:急性骨髄性白血病、急性リンパ腫白血病、慢性骨髄性白血病
イホスファミド(イホマイド)  51.2%
  *使われる癌の種類:小細胞肺がん、前立腺がん、子宮頸がん、骨肉腫


かつらを用意するタイミングは、髪があるうちにかつらを用意する、または髪が完全に抜けてからかつらを用意する、のどちらかが普通です。
髪があるうちにかつらを用意するなら、抗がん剤投与前の体調がまだ安定している時期にしましょう。そのときに注意するのは、
脱毛が始まると髪が抜けた分、頭周りが小さくなりますから、かつらのサイズには注意しましょう。
髪が完全に抜けてからかつらを用意するなら、頭のサイズにピッタリのかつらが選べますが、オーダーかつらを頼む場合には
時間がかかります。どちらの場合も、髪が抜けて「かつら」をつけられるようになるまでは、帽子やバンダナなどを着用するといいですね。